第17課
本文
故宮は中国最大の博物館であるだけでなく、現存する世界最大の皇宮でもあります。こちらは故宮の正門、午門です。
※博物馆bówùguǎn:博物館 / 现存xiàncún:現存する / 世界shìjiè:世界 / 皇宫huánggōng:皇宮
早く中に入りましょう。
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あの建物は故宮三大殿の一つである保和殿です。
※那座の後に名詞”建筑”などが省略されていると考え「建物」と補って訳した
ご覧ください、台基が漢白玉の欄干で囲まれていて、本当にきれいです!
※围wéi:囲む
一見受動態にすべき文に見えるが、第15課でも述べたように、状態を表すときは能動態のまま書くのが自然である。
そうですね。これは故宮建築の大きな特徴の一つです。
※特色tèsè:特徴
台座の下にある龍の頭は、何のために使うものなのですか?
※龙头lóngtóu:龍の頭(覚えなくてよい)
あれは排水溝です。ひとたび水が溜まると、すぐにそこから流れ出ていきます。
まるで何百匹もの龍が水を噴いているようです。
※就像:まるで〜のよう(後の文法事項 3. で述べる”好像”の類語)
それはきっと見応えがあるでしょうね。
※有意思 を文脈に即して「見応えのある」と訳している
文法事項
1. ”不但 〜 而且 ... ”
接続詞”不但“と”而且”を用いて ”不但 〜 而且 ... ” とすることで、「〜だけでなく ... だ」という累加関係を表すことができる。
英語で言う not only A but also B である。
彼はただサッカーができるだけではなく、とても上手にする。
※様態補語で”棒”(上手・すごい)が用いられている
あの映画は面白いだけでなく、音楽も素晴らしい。
このお茶は品質が良いだけでなく、値段も安い。
※种zhǒng:種類を表す量詞 / 茶叶cháyè:茶葉 / 质量zhìliàng:品質 / 不错búcuò:悪くない / 价格jiàgè:価格
(它的)质量不错 のように省略されていると考えるとよいだろう。
魯迅はとても有名で、中国人はもちろん、日本人にも知られている。
※中国では、魯迅のことは「先生」をつけて呼ぶのが一般的である。
2. ”一 〜 就 ... ”
“一~就…” の形で、「~するとすぐに…」という意味を表す。ここでは”一”が副詞として働き、”就”とともに2つの文を結びつけている。
太極拳は難しくないので、ひとたび学べばすぐにできます。
彼は家に着くとすぐにインターネットに繋いでゲームをする。
まっすぐ進んで、右に曲がるとすぐ着きます。
※拐guǎi:曲がる / 往前走→介詞”往”(〜へ)+”前” + 動詞「走(進む)」
先生がひとたび説明すると、みんなすぐに理解した。
※讲jiǎng:言う・説明する(”说”よりフォーマル)
退勤時間になると、地下鉄の中は人が特に多くなる。
※下班xiàbān:退勤する
3. ”好像haoxiǎng/像xiǎng 〜 一样yíyàng (...)“
”好像hǎoxiàng 〜 一样yíyàng” の「〜」部分に形容したい語をいれることで「まるで〜のようだ」という表現にできる。
さらに、「まるでりんごのように赤い」など「まるで〜のように...だ」と言いたいときは、”一样”の後ろに形容詞を置く。
この景色は美しく、まるで絵のようだ。
※风景fēngjǐng:景色・風景 / 优美yōuměi:(上品で)美しい
後ろに比喩があるから、飾りの”很”を置かないほうが自然である。
彼は飛ぶように速く走る。
※第11課 > 4. 様態補語に比喩が用いられている。
彼はお父さんと同じくらい背が高い。
※ここでの「长得」は、「成長する」というよりは単に身体的特徴を述べる表現になっている。
練習問題
A-1
彼は野球をするのが好きです。
彼はよくグラウンドに野球をしに行きます。
彼は野球がとても上手です。
彼は野球がとても上手なだけではなく、サッカーもとても上手です。
A-2
多くの人は冬になるとスキーに行きたくなります。
※”到”+「時間名詞」で「〜になる」という意味を表す。
私たちは毎日授業を受けなければならないだけでなく、宿題もしなければなりません。
私が休憩したいだけではなく、みんなもちょっと休憩したいと思っています。
今日はまるで夏のように暑いです。
彼女は英語を話すのがとても上手いだけでなく、中国語を話すのもとても流暢です。