第16課

本文

mèngjiāngdǎochángchéngdeshi

孟姜女、長城を泣き崩す
※哭倒は結果補語ではなく、単に2つの動詞が連続している

qíncháodeshíhouyǒujiàomèngjiāngwèilegěixiūjiànchángchéngdezhàngfusònghángǎndàolechángchéngjiǎoxià

秦朝の時代、孟姜女という女性がいて、万里の長城を築いていた夫に防寒着を届けるため、長城のふもとまでやって来ました。
为了wèile:〜のために / 丈夫zhàngfu:夫 / 赶到gǎndào:急いで駆けつける
※给修建长城的丈夫送寒衣 の”给”は介詞である(「修建长城的丈夫」に「寒衣」を「送」する)

méixiǎngdàogǎndàodeshíhoudezhàngfujīnglebèimáizàichángchéngxià

驚いたことに、彼女が到着したとき、彼女の夫はすでに亡くなっていて、万里の長城の下に埋葬されていました。
※”被”を用いた受動態の文になっている(後述)

fēichángshāngxīnhǎnzhezhàngfudemínglesāntiānsānliántiāndōubèigǎndòngle

彼女は悲しみに暮れ、三日三晩、夫の名を呼びながら泣き続けました。天地さえも心を動かされました。
hǎn:叫ぶ・わめく / 伤心shāngxīn:悲しい / kū:泣く

shìkāishǐxiàle

すると、激しい雨が降り始めました。
于是yúshì:そこで・すると
※結果補語”起”で出現のニュアンスが加わっている

yuèxiàyuèfēngyuèguāyuèměng

雨はますます激しくなり、風も強くなってきました。
měng:激しい

ránchángchéngdǎoleduànchūlezhàngfudeshī

突然、万里の長城の一部が崩壊し、夫の遺体が現れました。
※倒了一段→動詞+了+数量補語で「一部分」を表現している
露出lùchū:露わにする

zhèjiùshìmèngjiāngdǎochángchéngdeshi

これは孟姜女が万里の長城を泣き崩す物語です。

文法事項

1. 動作の持続 「動詞」+ ”着”

第09課ではアスペクト助詞 ”了”と”过”について学んだが、ここではさらに他のアスペクト助詞”着”を見ていく。
”着”は「動きの静かな」動詞 の後ろにつくことで「動作の持続」を表すことができる。他のアスペクト助詞と同様に軽声で表し、否定するときは”没(有)“を用いる(”了”と異なり否定しても消えない)。

「動きの静かな」というのは、「坐」などの静止した状態を表す動詞のことであり、例えば”打“などの動きのある動詞の後ろには”着”をつけてはいけない。あくまで「動作の持続」を表すアスペクト助詞であって、動作の継続ではないことに注意する。動作の継続を表現するには第07課 > 2. 進行表現などを用いる。ただし進行表現と同様、文末に”呢”を伴うことも多いことは押さえておこう。

また、V1 ”着” V2 の構文で、「V1しながらV2する」という付帯状況を表すことができるのも重要である。

zàiménkǒuzhànzhene

彼は入口に立っています。
zhàn:立つ

háizi穿chuānzhuójiànpiàoliangdefu

子供がきれいな服を着ています。
穿chuān:着る

yínhángháikāizhema
kāizhene。/méiyǒu。/jīngguānménle

銀行はまだ開いていますか?
ーはい。/ いいえ。/ すでに閉まっています。

xiàozheshuō:“xièxie”。

彼は微笑んで「ありがとう」と言いました。

mentīngzheyīnyuèliáotiāner

彼は音楽を聴きながらおしゃべりをしました。
聊天儿liáotiānr:おしゃべりをする

2. 受け身構文 ”被” (让/叫)

ある動作の受け手に焦点を当てつつ、誰かにある行為をされたことを表現する「受け身文」は、介詞”被” / "让“ / “叫“を用いて次の語順で表す:
「動作の受け手」+”被” / "让“ / “叫“+「動作主」+「動詞」
(動作主のあとに”给”を入れることもある)
なお、動作主や動作の受け手が明らかなときは省略されることもある。
否定する場合は”没”が用いられるが、そもそも否定文になることは少ない。これは、一般に受け身の文で表現するのは話し手にとって悪い内容であることが多いからである。

jiǎozidōubèichīwánle

餃子は全部彼に食べられてしまいました。

shǒubiǎobèidigěinònghuàile

腕時計が弟に壊されてしまいました。
※手表shǒubiǎo:腕時計

Note

弄坏了 について、動詞”弄”は「いじる・操作する」といった意味で、ここに結果補語”坏“とアスペクト助詞”了”が伴うことで、「”弄”の結果だめになった=壊れた」ことが表現されている。

dezhàobèiràng/jiàoxiǎotōutōuzǒule

私のパスポートは泥棒に盗まれてしまいました。
护照hùzhào:パスポート / 小偷xiǎotōu:泥棒 / tōu:盗む(ここでは結果補語”走”とアスペクト助詞”了”を伴ってその場から離れたことを表している)

Tip

ここで、盗んだのは泥棒である、というのは明らかであるから、小偷を省略してもよい

3. ”连lián 〜 都(也)...”

一つの事柄を取り立てて強調するとき、”连lián 〜 都(也)...”の構文がよく用いられる。
「〜でさえ...だ」という訳になることが多い。

  • 主語を強調するとき
    ”连” +「主語」+ “都/也” + 「目的語」
  • 目的語を強調する時
    ”连” +「目的語」+ “都/也” +「動詞」
    目的語が前に出ることに注意する
    Memo

    動詞が上記の枠組みに入ることもある。その場合は“都/也”の後にもう1度同じ動詞を繰り返し、かつ否定形が来る。(ただし教科書にこれを用いた文はなかったため詳細は割愛)

zhèmenándeliánlǎoshīdōurènshi

こんな難しい事は先生でさえ知りません。

zuìjìngōngzuòbiémángliánxīngtiānnéngxiūxi

彼女は最近仕事が特に忙しく、日曜日でさえ休めません。

méixiǎngdàozàiběijīngzhùleniánleliánzhǎngchéngdōuméiguò

驚いたことに、彼は北京に8年間住んでいたが、万里の長城にさえ行ったことがなかった。
(⚠️长城→正しくはchángchéng)

4. ”越 〜 越 ... ”

“越 ~ 越 … ”の形で「~であればあるほど…だ」という意味を表す。英語で言うところの「the + 比較級」を2つ並べる形である。とくに、〜 の部分には動詞、... の部分には形容詞を置くという構造が非常によく用いられる。
また、“越来越 … ” は慣用表現として、「ますます...」という意味を表す。

shìjièrénkǒuyuèláiyuèduō

世界の人口はますます増加しています。

dōngtiāndàoletiānyuèláiyuèlěngle

冬が来て、ますます寒くなってきました。

dehànyuèshuōyuèliúle

彼の中国語は、話せば話すほど、ますます流暢になってきました。

yuèxiàyuèfubèilín湿shīle

雨は降れば降るほど強くなって、服が濡れてしまいました。
淋湿línshī:濡らす(ここでは”被”と一緒に用いられて受け身になっている)

zhèshǒuzhēnhǎotīngyuètīngyuèhuanle

この歌はとてもこの曲はとても美しく、聞けば聞くほど好きになります。

Memo

これらの文に登場した”了”は、新事態の成立を表す終助詞”了₂”と考えるのが自然だろうが、動詞に付随している”了”については完了(”了₁”)のニュアンスも含意しているように思う。このように一部の文では両者が意味的に接近し、明確に区別できないこともある。(注:自信がないので間違っていたら訂正してください)

練習問題

A-1

shǒuhuàile

携帯電話が壊れました。
huài:壊れる・だめになる(壊す ではないことに注意)

péngyoudeshǒunònghuàile

私は友人の携帯電話を壊しました。(参照:第12課 > 1. ”把bǎ“ 構文

deshǒubèipéngyounònghuàile

私の携帯電話は友人ん壊されてしまいました。

A-2

běnxiǎoshuōbèidijièzǒule

あの小説は弟に借りて行かれました。

láiběnjīngliǎngniánleliánjīngméiguò

彼は日本に来てもう二年になるのに、京都すら行ったことがありません。
已经+「期間」+ ”了” で「すでに〜が経った」ことを表現できる

zuìjìnshuōhànshuōyuèláiyuèliúle

最近、彼女は中国語を話すのがますます流暢になってきました。

hěnduōxuéshēngzàishūguǎnzuòzhekànshūne

たくさんの学生が図書館内で座って本を読んでいます。

jīntiāntàilèileliánwǎnfànxiǎngchī

今日、私はあまりに疲れて、夕飯さえ食べたくありません。